活動報告 : フォーラム・研修,報告書

「災害ボランティア活動の充実をめざす対話フォーラム」を開催しました

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1995年の阪神淡路大震災以降、被災地における災害ボランティア活動への重要性が認識されており、災害ボランティア活動センターの設置や運営ノウハウの蓄積が進んでいます。とはいえ、人材、物資、資金の活用には課題が残されており、企業、行政、NPO等の連携・協働のあり方が模索されています。
そこで、「災害初動期における物資や資金の活用」、「災害ボランティア活動センターの運営状況改善」、「平常時や復興期における減災活動の検討」、という4つのテーマを掲げ、2007年3月26日に、多様な組織の連携による成果の創出の可能性を見出すことを目的とする「対話フォーラム」を実施いたしました。

今回の対話フォーラムでは、「よりよい被災者支援のあり方」を実現するため、企業の社会貢献担当者の方々、社会福祉協議会の関係者、防災や福祉関係部署の自治体職員、共同募金関係者、NPO関係者が集い、意見交換を行なうことができました。

(以下、当日のプログラム)
日時:   2007年3月26日13:00~17:00 (交流懇親会を17:30から開催)
場所    全日通霞が関ビル(新霞が関ビル隣)
内容
13:00     開会
13:00~13:10 ごあいさつ
13:15~14:30 基調パネルディスカッション
「これからの災害被災地での支援活動の充実のために」
災害時・平常時における減災ボランティア活動の現状や課題、資金や資源活用における現状や課題、さまざまな組織の連携・協働における現状や課題について明らかにし、情報の共有化を行うとともに、これからの展望を作り出すきっかけの場とします。 パネラー:阿部陽一郎さん(中央共同募金会・企画広報部副部長)、渋谷篤男さん(全国社会福祉協議会地域福祉部部長・全国ボランティア活動振興センター所長)、田尻佳史さん(日本NPOセンター・事務局長)、長沢恵美子さん(日本経団連1%クラブ・コーディネーター)
コーディネーター:渥美公秀さん(大阪大学大学院コミュニケーションデザインセンター助教授)

14:50~17:00 分科会
1) 平常時・復興期における、減災・防災活動への効果的アプローチを行う
阪神・淡路大震災、新潟中越地震、三宅島噴火災害等の被災地からの教訓を、どのように日常活動に活かし、次の災害への備えの力へとつむぐことが可能か・・さまざまな取り組みから議論を深めます
ゲスト:中浜慶和さん(ダイキン工業株式会社東京本社支社参事) 清水実さん(株式会社マニュライフ生命保険シニアマネージャー)、田中稔昭さん((特非)日本災害救援ボランティアネットワーク・理事長)、安藤雄太さん(東京ボランティア・市民活動センター副所長)
コーディネーター:石井布紀子((有)コラボねっと・取締役)
2)「救援物資を被災地を襲う第二の災害にしないために」
“救援物資”は受け取らない!という行政のしくみや、災害時のボランティア活動への効果的な物資の配送を含め、行政・企業・NPOの知恵を結集させるしくみについて考えます
ゲスト:小嶋洋一さん(長岡市市民生活部危機管理防災課防災計画班総括主査)、嶋田実名子さん(花王株式会社CSR推進部長)、田尻佳史さん(日本NPOセンター・事務局長)
コーディネーター:栗田暢之さん((特非)レスキューストックヤード・代表理事)
3) よりよい災害ボランティアセンターを創るための連携のあり方
コーディネートを行う人材の不足、改善のためのしくみの不足、被災者の方からの不安や苦情への対応力の不足、これらを補う方策について、社協・NPO・企業の立場からの改善策や協定づくりの視点から考えます
ゲスト:鳴海孝彦さん(青森県社会福祉協議会・地域福祉部部長・ボランティア・市民活動センター所長)、村野淳子さん(大分県ボランティア・市民活動センター専門員)
長沢恵美子さん(日本経団連1%クラブ・コーディネーター)
コーディネーター:桑原英文さん(市民による国際協力団体JPCom代表)
4) 「お金を被災者のために使って欲しい」・・支援者の思いは活かせるか
義援金よりも確かで、被災者に直接届くような寄付の方法はあるか、寄付金の活用は可能なのか?共同募金会が運用する災害準備金制度をどう活かすことができるのか、事例から学び意見交換を行います
ゲスト:山ノ川実夏さん(三井住友海上広報部社会貢献室長代理)、阿部陽一郎さん(中央共同募金会企画広報部副部長)、 関尚士さん((社)シャンティ国際ボランティア会国内事業課課長)
コーディネーター:中島孝夫さん(神奈川県共同募金会参事)

主催  災害ボランティア活動支援プロジェクト会議
共催  中央共同募金会
後援  日本経団連1%クラブ